2009年02月11日

asterisk(アスタリスク)系電話技術の裏技

大館市のアスタリスクによる電話システム構築の事例が話題になっています。

大館市
IP−PBX導入によるIP電話システムの構築について(情報公開)

「大館市は、平成17年6月に1市2町が合併し、従前の庁舎の有効活用を図るため分庁舎制を採用しました。しかし、各庁舎間の電話連絡を公衆回線に依存していたため、多大の電話料金が生じておりました。本庁舎の構内交換機が交換時期を迎えるにあたり、従来型の機種を導入した場合に交換機だけで約2,000万円の費用が発生することから、経費節減を目的として、IP−PBX(インターネットプロトコルを利用した構内交換機)を導入しました。オープンソースのフリーウェアAsteriskをインストールし、発案者の職員がカスタマイズを行い、8庁舎9事務所の電話機500台を一括コントロールする大規模なシステムを構築しました。交換機本体に要した費用はサーバ購入費20万円足らずで、その他電話機500台の新規購入等が約800万円でした。」

ある程度の規模になればIP-PBXを入れることで非常に面白いことができるわけですが、個人が自分でできる VoIPソリューション、という情報はあまりまとまっていないと思いましたので、この辺で紹介しておきます。

■レベル1:Skypeの“スカイプアウト”“スカイプイン”を活用する

Gigazineで非常に分かりやすく説明されていました。これがいちばん手軽だと思います。

Gigazine:
すぐに使える電話番号を5分以内にさくっと作る方法

この方法を使うと、
・Skypeを使えば、海外に非常に安く電話ができる。(特にアメリカの携帯電話などと20分話をしても、まったく気にならないくらいの値段になります。)
・050の電話番号を自分用に持てるので、その番号に電話があったら、自動的に、自分の携帯に転送させる、というなども可能。
・もちろん、Skypeから 050発信できる。

■レベル2:アジルフォンを活用する

アジルフォンとは、下記のサイトで詳しく説明されていますが、ここはAsteriskをシステムとして内部で準備し、使いやすく整えて外部に提供している企業です。
ビジネスフォン,インターネット電話、モバイルセントレックスのプロフェッショナル

Asteriskを使用
「アジルフォンはDigium, Inc.社が開発しているオープンソースのIP-PBXのソフトウェア「AsteriskR」の技術をベースに、独自の様々な機能を追加したサービスです。今まではAsteriskは設定方法が複雑なため、一定以上の知識があるエンジニアにしか扱えませんでした。IT知識がない方でも最先端のIP電話のメリットを享受出来るサービスがアジルフォンです。」

ここのサービスを使うには、無料のソフトフォンを使うのもよいと思いますが、ハードフォンを購入されることをお勧めします。

Zoiper(高性能ソフトフォン・Bizだと簡易CTIシステムが作れます。)

IPハードフォン・Aastra製品

こういうものを使うと、「ネットワークに電話を接続すれば、そこがすぐにビジネスオフィスになる」という、“どこでもオフィス”が完成します。この電話機をアメリカに持っていっても、それをホテルのネットワークに接続すれば、まるで日本にいるかのように電話のやりとりができてしまいます。

また、オフィスで無線LANが使えるのであれば、携帯の中で動作する“VoIPソフトフォン”を携帯・PHSの中にインストールしておけば、そちらから通話が可能になります。

■レベル3:電話系のWebサービスを利用する

最近、Webサービスで電話関連のサービスをはじめる会社が増えています。

http://www.tringme.com/
http://www.jajah.com
http://www.jaxtr.com/

Webページがそのまま電話になってしまったり、または普通の電話でIP通信サービスが使えたりと色々面白いので、興味のある人は活用できると思います。特に海外と連絡がとりたい場合などには、こういうサービスで料金ががくんと落ちます。

■レベル4:自分で無料の IP-PBX を入れてみる

電話が面白くてしょうがない、という人は、ぜひ、無料の IP-PBXソリューションを入れてみましょう。ダイアルプランや、内線の設置など、プログラミングとはまた違った面白さを体験できます。

“いちばん簡単な(いちばん良い、ではない)ソリューション”は、やはり、AsteriskWin32 ではないでしょうか。

AsteriskWin32
http://www.asteriskwin32.com/

見てくれはよくアリマセンが、とりあえず Windows上にインストールしてみて、動くかな?と試すことができます。

PCを準備できるのであれば、

AsteirksNow
http://www.asteriskwin32.com/

などを使えるのではないでしょうか。高橋さんのインストール記事などを参考にできると思います。

Asteriskを使う
第19回 AsteriskNOWのインストールと設定

他のIP-PBXソリューションを使う

3CX Windows用電話システム
http://www.3cx.jp/

なんていうのも昔からあるIP-PBXシステムです。

ちなみに、trixboxにも無料版とコミュニティ版があります。
○trixbox CE => コミュニティ版。全部自分で面倒を見るシステム。1CD。
○trixbox Pro SE => Fonality社が設定データを自動バックアップ。現在のところ、無料で使用可。HUDというコントロールパネル付き。

となっています。

trixbox 関連URL
http://www.trixbox.org
http://trixbox.cba-japan.com
http://www.cba-japan.com

電話関連のソフトをいじると、面白いことに、“ネットワークの技術”が色々身についてきます。音が片方向にしかいかない、とか、鳴るのに音が出ない、とか、その原因を突き止めていこうとすると、どうしてもネットワークの仕組みをしらないといけないことになるわけです。

エンジニアがプログラミングの世界からもう一歩、成長するためには非常に面白い教材だと思います。


posted by SDozono at 10:22| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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